ウキの羽根はセンターのシャフトが最後尾まで入っていて、シャフトと羽根が強固に接着されている。
シャフトの前部は仕掛け接続のカンが付くので、先端から最後尾までの骨組みが強靭で、抜群の剛性を発揮する。
これにより、キャスティング時の仕掛けが放たれるまでの瞬間に起こりやすい羽根の振動が抑えられる。
この振動は特にフォームが乱れ気味の場合に発生しやすく、羽根が割れてしまうこともある。
市販されているものでは、シャフトが羽根の最後尾まで無いものや、途中シャフトが全く入っていないものもあり、それらは剛性に乏しく振動も発生しやすい。
羽根は衝撃にきわめて強いポリカーボネート素材が使われ、その厚みは0.4mmである。
それよりも薄い場合は、軽量ではあるが振動発生に弱い。
また、それより厚い場合は、重くウキ全体のバランスが取れない。
羽根はシャフトに接着し、組み上げた後に塗装される。
それにより塗装面同士の接着が無く、強度に優れている。
量産タイプの製品では羽根がシャフトに固定されず、発砲ボディーに切れ込みを入れて、差し込んで接着されているだけのものも見受けられる。
それらはフルスイングには不向きで、振動により羽根やボディーの損傷などのリスクがあると思われる。
カン側の先端付近には太さが変わらないようオモリが内臓されていて、ウキの重量バランスが最適に設定されている。
市販の多くは、見てわかる形状のオモリが付いているものが多く、その分の空気抵抗はけっして無視できるものではない。
実釣テストに使用するテスト用プロトタイプは、ボディの太さを26パイから30パイまでは0.5mmピッチで、30パイから33パイは1mmピッチで製作したものを使用。
100m以上の遠投を最低200投し、機能性・耐久性をテスト。
テストは発売後も実釣で使用し継続して行われている。
ウキの浮力は遠投した場合を想定して適切な太さで決めていて、実釣においてある程度の波を考慮し、浮きすぎず、沈みすぎない浮力となっている。
基本的にはPIALEカゴ専用のウキで、同じ号数のものを使用。
例えば12号のウキに15号のカゴを付けたとしても、またその逆であっても機能はする。
ただ適切な浮力ではないため、浮き沈みに対しての余裕は少なくなる。
しかし、波が静かで微妙なアタリを求めたい場合は、カゴより小さい号数のウキを使用したり、逆に波が激しい場合はカゴより大きな号数のウキを使用したほうが実践的な対応と言える。
また、PIALEカゴを使用することで最適な飛行姿勢での超遠投が可能となるよう設計をしている為、極力ペアでの使用を推奨。
LEDウキは昼用ウキと同じくシャフト先端の取り付け用のカンから、最後尾のLEDを入れるパイプまで強固に固定されている。
そこに羽根が固定される強度と剛性のある作りとなっている。
これにより、キャスティング時の羽根の振動は抑えられ、フルスイングでの超遠投が可能である。
LEDを納める部分も専用キャップで塞げば、まず海水の浸入は無く、トラブルの発生も少なく釣りに集中できる。